お客様の声
株木建設株式会社 様(茨城県水戸市)
- ISO9001取得日:2000年8月21日
安全品質環境管理室
係員 船生 佳香様(左)、室長 清水 孝文様(中)、担当 塩畑 修一様(右)
弊社のISO9001の特徴と言いますと、独自のシステムと融合させて活動をしているところです。
そのきっかけとなったのは、今から10年前の2008年、建設業において品質に関する不祥事が多発し、世間を賑わしたことでした。
その何れもが、ISOの認証を得ている会社ばかりでした。その内容は、鉄筋の本数不足、鉄筋の品質間違い、そしてコンクリート強度間違い等々です。そうしたさなか、当社においても、設計・施工の集合住宅で、不具合が起こりました。
そこで、このままにしていては重大な経営問題になると危機感を覚え、工事現場で起こる当初計画との相違点をその都度包み隠さず直ちに明らかにし、次工程へ進める前に皆で知恵を出し合って解決する。そして、そこから学んだことを水平展開する活動を始める事にしました。
その活動を実施するにあたり、トヨタの「前工程は神様、後工程はお客様」という、それぞれの工程が自身で品質を保証し、後工程に不良品を一切流さない、信頼・気配り・気遣いのもとに仕事をするトヨタ生産方式(TPS)の考え方、手法を学び、それを建設業に適応させた独自の「KCS(カブキ・コンストラクション・システム)」へ変換し、改善活動として取組みを始め、今年で「KCS改善活動」は10年を経過しました。
この活動は、弊社のISO9001のシステムと関連させて展開し、今では車の両輪として欠かせないものとなっています。
最初の頃は、ISOとKCSとを融合させ馴染ませるのに時間がかかりましたが、MSAの毎年の審査から充実点や改善の機会の指摘を受け、色々と気づきを得る事ができたおかげで、2015年版改定にあたり約1年半かけて色々と社内で調整を行い、マネージメントシステムはISOを特に意識することなく、業務と乖離せず、経営と統合されたシンプルな内容とすることが出来ました。
例えば、マニュアルの主たる部分は業務要領としたり、現場の内部監査はパトロール実施時に同時並行して行ったり、経営計画に合わせてISOの目標を設定するなどです。
最後に、餅は餅屋と言いますが、MSAの専門性が高く気が利いていて、重要なポイントを外さない審査を受けることで、PDCAを回し改善し、ISOの認証を継続していくことは、弊社にとって、とても大事なサイクルであると思っています。
なお、弊社の「KCS」は、金融機関などに説明するなど公開しておりますので、ご興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
以上